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常設展示「福生市の自然と人々のくらし」

 福生市郷土資料室では、「福生市の自然と人々のくらし」を常設展示のテーマとしています。このテーマをもとに、三つの分野別テーマを設けて展示全体を構成しています。各分野のテーマは、歴史分野が「福生の成り立ちと歴史を学ぼう」、民俗分野が「福生の民俗とくらしを学ぼう」、自然分野が「多摩川の自然を学ぼう」です。
常設展示の利用対象は小・中学生にも理解できるように「・・・学ぼう」、「・・・観察しよう」といった問題設定の形をとっています。

 平成27年4月から、従来は豆腐屋の道具を展示していたコーナーを、福生市内でかつて見られた養蚕業や製糸業、また製糸工場から転換した自転車産業を紹介するコーナーへ変更しました。

 また、電化以前の道具が中心だった民具コーナーは、電化製品の普及と生活の移り変わりも学べるように展示内容を大幅に変更しました。

 福生市内では、かつて養蚕業が盛んでした。また、各農家などで生産された繭から生糸を生産する製糸工場もつくられました。

 中でも、森田製糸所は東京府で初となる大規模製糸工場で、最盛期には従業員が400人にもなりました。のちに片倉製糸があとを継ぎ、戦時中は軍需工場となりましたが、戦後は平和産業への転換を図り、片倉自転車として自転車の生産を行っていました。

 片倉自転車では、昭和39年(1964)に行われた東京オリンピックの自転車競技で使われた競技用自転車(片倉シルク号)も生産していました。

 これら養蚕業、製糸業、片倉自転車の様子を示す資料の一部を展示し、福生の歴史の一端を紹介します。

 同じく平成27年4月から、電化以前の道具が中心だった民具コーナーも大幅リニューアルを行いました。

 小学生の「むかしの道具調べ」の単元では、お父さんお母さんやおじいちゃんおばあちゃんが子どもの頃などをむかしと定義しており、展示資料との間に大きな隔たりがありました。そこで、電化製品が家庭で使われるようになってから、平成に入るくらいまでの時代の道具を紹介することにしました。

 具体的には冷蔵庫や扇風機、テレビをはじめ、ワープロやビデオデッキ、ファミコンなど、つい最近まで家庭で見られた道具なども展示し、家庭で使う道具や生活スタイルの移り変わりなどを紹介しています。