福生の指定文化財
熊川砂利軌道跡地
熊川砂利軌道は、多摩川河川敷の砂利を運び出すために敷かれた砂利専用線路です。明治45年(1912)あるいはその後数年の間に敷設され、その後、大正10年(1921)頃には東京府営となります。
線路は南公園付近にあった砂利採取場から現在の睦橋通りを上り、南内出通りで右折して300メートルほど直進したのち、真福寺墓地手前で左折して拝島駅西側の砂利積込場へと続いていました。
多摩川の砂利の出荷は資源の枯渇のため、昭和30年代には行われなくなりました。それとともに砂利線も廃線となり、現在ではごくわずかの線路跡だけが残されています。
この線路跡は、当時の軌道の形状をそのまま歩道として利用しています。そのため形状の保存状態が良好で、その姿は往時の軌道の存在を想起させます。こうした理由から多摩川の砂利採取の歴史を伝えるものとして、福生市登録文化財(史跡)に登録されました。
- 区分:福生市登録文化財
- 種別:史跡
- 員数:
- 指定日:H29.12.22